口内炎は口の中の粘膜が炎症を起こした状態を指します。
炎症が起こる原因は様々ですが、中には重大な病が隠れていることもあります。
もし重大な病の場合は口内炎を放置すると発見が遅れてしまうため、注意が必要となります。

まず一般的に「口内炎」と呼ばれるものが、「アフタ性口内炎」になります。
これは免疫力の低下・ストレス・栄養不足などによって起こります。
症状としては少しくぼみのある白っぽいふくらみがあり、刺激を受けると痛みがあります。
大きさは5mmほどで、大きくなることも少ないです。
痛みがある場合はステロイド軟膏を塗ることで痛みが抑えられます。

さて、通常の「アフタ性口内炎」ならふくらみは大きくならず、自然に治ります。
しかしふくらみが大きくなる場合や、発症を繰り返す場合は注意が必要です。
特に1cm以上のふくらみが見られる場合は免疫機能に異常が生じる難病、「ベーチェット病」の恐れがあるからです。
もし1cm以上のふくらみが1週間以上見られる場合は、医師に相談するのがオススメです。

さらに口腔内だけでなく、唇の外側や喉の近くの粘膜に水泡が見られる場合は、「ヘルペス性口内炎」の恐れがあります。
「ヘルペス性口内炎」はヘルペスウイルスによって起こるもので、激しい痛みを伴います。
治療の際はステロイド軟膏を塗る他、レーザーを当てて痛みを消す方法もあります。

また、なかなか治りにくく、出血しやすい場合や、触った時に硬い口内炎にも注意が必要です。
なぜならそのような口内炎の場合は、口腔がんの可能性があるからです。
口腔がんは痛みが出にくく、痛みが出た頃には症状が進行している場合が多いです。
口腔がんは初期の段階ではレーザーなど簡単な治療で治すことができ、費用も安く済みます。
しかし進行するとアゴの形が変形したりしてしまいます。
そのため早期発見が重要となります。

なお、口腔がんの前兆とされる病気に、「白板症」が挙げられます。
これは粘膜の一部が白っぽくなる病ですが、場合によってはがんに発展する可能性もあります。
特にびらんやしこりが見られるものは悪性になりやすいとされています。
白板症の治療としては手術がありますが、悪性化する心配がない場合は経過観察することも多いです。

次に傷口に細菌が入り込むことによって起こる「カタル性口内炎」です。
口の中が赤く腫れ、痛みが出ます。
この場合はステロイド軟膏を塗り、口腔内の環境をきれいに整えれば自然に治ります。
しかしなかなか治らない場合や、繰り返し起きる場合は細菌が口の中で繁殖、炎症を起こしている可能性があります。

このように口内炎には様々な原因、症状があります。
しかしいずれも早期発見すれば治療は簡単に済み、費用も安くおさえられます。
一方口内炎によっては重大な病の初期症状である可能性もあります。
その場合、放置すると悪化、最悪の場合命にかかわります。
もし繰り返す場合やなかなか治らない場合は、歯科医や耳鼻咽頭科の先生に相談するようにしましょう。